Q:隣人の犬ですが、昼夜問わずほえています。飼い主に何度言っても聞く耳を持たないといった感じで、あまり言い続けると争いごとになりそうで困っています。(シドニー在住・主婦:45歳)

A:アパートなどの集合住宅であればBy Lawsの違反という根拠からBody Corporateに注意をしてもらうことが一番の方法ですが、一軒家の場合は匿名で注意をするわけにいかない分困難が伴います。その他の近隣住民が同じ苦情を持っている場合、一緒に苦情を申し立てることは効果的でしょう。隣人とのトラブルは(以下に説明するような方法で)第三者を交える前に直接交渉による友好的な解決をまず試みるべきであるといわざるを得ません。又、裁判所も含めて第三者が関与する手段を講じたとしても、結局は当事者間の交渉が促されることになります。

第三者を交えての解決方法としては以下のことがらが考えられます。

1.直接交渉で解決しない場合はお住まいの近くのCommunity Justice Centresで仲裁を依頼する方法があります。同センターではこのような仲裁を無料で行っており、シティをはじめ、様々な地区にあります。必要に応じて通訳の手配もしてくれます。
2.先方の参加同意が得られる場合にはMediation(仲裁)も有効な方法でしょう。National Mediator Accreditation System (NMAS)のウェブサイトから関連分野のMediatorを探すことができます。
3. 管轄のカウンシルに苦情申し立てを行います。カウンシルでは関連の法律に基づいて対処する権限をもっており、状態によっては飼い主に対して禁止命令を出すことも許可されています。カウンシルは犬の状態とその生活・周辺環境を実際に調べ、又飼い主の言い分聴取及び申立人以外の近隣住民に聞き込みを行い客観性を確認した上で処置法を決定します。
4. 緊急の場合(早急に対処が必要な場合)には警察に通報します。
Local Courtで禁止命令の要請を行うこともできます。これには問題となっている騒音が継続的に出されていたことの証拠を裁判所で提出し、審問に応じる必要があります。
5. 究極的には該当裁判所にて賠償請求を行うことも方法の一つとしては考えられます。又、Supreme Courtにて禁止命令を要請することも可能性として挙げられます。

同じように厄介であるのが近所のペットが自分の家に入り込んでくるというケースです。この場合の動物は法律上trespasser(不法侵入者(物))としてみなされ、カウンシルに引取りを要請することができます。もちろん買主がわかっている場合には直接要請をする方が得策でしょう。又その動物によって何らかの被害を受けた場合には関連法にのっとって買主に対して損害賠償を要求することもできます。

なお、本記事は法律情報の提供を目的として作成されており、法律アドバイスとして利用されるためのものではありません。